絵の初心者にオススメのアナログ画材。コスパの安い手描きのイラストを始めよう!
こんにちは、似顔絵画家の やすし です。
今回は、初心者がアナログイラストを始めるに当たってオススメのものを紹介します。
アナログ画材って、消耗品なのでお金がかかってしまいます。
なんか微妙な絵しか描けないのに、お金ばっかりかかるのはちょっと、、、、
というのは、初心者の人が絵を描くのを諦めるハードルになっているかなと思います。
そこで、
3000円以内の予算で買えるものをまとめました。もっとケチれば2000円以内に済ませられるかと思います。
しかもこれだけを揃えるだけで、しばらくは沢山絵が描けます。
小学校とか中学校の頃の図工の道具が無事に残ってあれば、それで十分だったりするので、
最低限、これだけ揃えて、いっぱい描いて、上達していってから上等な画材で絵を描いていけばいいかなと思います。
ちなみに、鉛筆と消しゴムは持っていると思いますので、ここでは書きません。
鉛筆やシャーペンこそ最強の画材である。アナログイラスト初心者はこれだけで絵を極めよう
練り消しゴムと消しゴムの違い 子供の遊び道具やってんじゃないんだよ
スケッチブック
画用紙買う必要はないです。
これを使いましょう。
サイズは大きものがいいかと思いますが、お好みで、
色塗りは安い水彩絵の具
小学生でも使う、桜マットとか、ぺんてる水彩絵の具で十分です。
なんだかんだプロでも使います。
漫画家の松本零士先生が言ってましたが、漫画の場合は印刷の影響でどうせ思ったような色は出ないから、コスパを考えれば安い絵の具で十分であると言っておられたそうです。一応昔の話です。漫画「アオイホノオ」にそう書いてありました。
テクニック次第で十分見栄え良く色は塗れます。
絵が続けられるなら、後で紹介しますが、発色と種類が豊富な「ホルベイン 水彩絵の具」を使い始めても良いでしょう。
筆とパレット
百均でも筆って売っています。そういう感じの筆です。
ケチな画家は使っていたりしますので、安いけど、使い勝手がいいです。
できれば「高い筆」は一本ぐらい持っていた方がいいです。
理由は「安い筆」だと、すぐダメになったり、思ったように色が塗れなかったりして描いていて気持ち良くないです。
絵の具を置く「パレット」はプラスチックの安いものが1っこあればいいですね。
小学校の頃に使っていた「筆洗(筆を洗うバケツ)」がなければペットボトルに水を入れましょう。
コピックマルチライナー
アウトラインをしっかりした絵を描きたい場合、「コピックマルチライナー」を使うと良いでしょう。
「コピック」と呼ばれるコミック系イラストを描く人がよく使う画材があるのですが、
コピックで色を塗ると、ペンによっては滲んでしまうので、「コピック」で色を塗るときは滲まないように「コピックマルチライナー」を使います。
いずれ絵が上達すれば「コピック」を試したくなるかもわかりません。
なので、ペンを買う場合は最初から「コピックマルチライナー」を買っておいた方が良いでしょう。
とりあえず0.5ミリのペンを買うと良いです。
ちなみに「コピック」については最後らへんにも書いてます。
腕が上達した時のオススメの画材
腕が上達したらもうちょっと良い画材を使いと良いです。
色の種類も発色も違うので表現の幅が広がります。
別に最初からこれらを使ってもいいんですけどね。
透明水彩絵の具おすすめ
透明水彩絵の具なら「ホルベイン」の絵の具がいいでしょう。
ぶっちゃけ初心者にもオススメです。異常に絵の具を厚塗りするとか変な使い方さえしなければ、かなり描かないと絵の具減らないので、コスパ的に悪いってことはないです。
さっきも言及した様に、筆なんかもなるべく上等なのを持っていた方が描くときにストレスがなくて良いし、長持ちだしケチらない方がいいですよ。思った様に色が塗れないのはかなりのストレスです。
理想は色々使ってみて、自分に合った筆を見つけるのがいいです。
水彩画はコスパもいいし、テクニックの本も充実しているのでオススメです。
ちなみに、宮崎駿監督もイメージボード描くときに使ってるそうだよ
アクリル絵の具おすすめ
絵を描くといえば「油絵」って思っちゃう人多いのですが、
油絵はハードル高いので(臭う 汚れる 手入れが大変 絵がすぐには出来ない乾かない 時間がかかる)
油絵の様に重厚感のある絵が書きたいという場合は「アクリル絵の具」を使うと良いでしょう。
すぐ乾きますし、厚塗りができます。そして石とか板とか色んな素材にも描けます。
厚塗りしてもいいですし、水で薄めて水彩絵の具の様に使ってもいいです。
万能絵の具ですね。
メーカーは「ターナー」と「リキテックス」が有名ですが、どっちでも良いです。
アクリル絵の具は割とすぐに乾くので、絵の具が筆についたまんまだと固まってしまいます。
ちゃんと手入れしましょう。
あと色を乗せるパレットは、使い捨てができる紙パレット使うのが便利です。
コピックのススメ
漫画ぽいイラストを描く場合はコピックがおすすめ。コミック系イラストを描く時の定番というか一番人気が高いですね。
アナログ画材の中では色を塗るのに一番楽な画材ですね。
いちいち絵の具を出して、筆でといてぇ〜
ってやらずに、すぐ塗り塗りしちゃえばいいですからね。しかもあんまり道具を手入れをしなくても良い。
ちょっと色を揃えると高いですが、最初は12色セットとかでいいかと思います。
イラストボード キャンバス
描く際に使う紙なんかも、イラストボードやキャンバスを使って本格的に描いてみるのがいいでしょう
アクリル画はキャンバスに描くのもおすすめ
絵の具の色数や種類は多い方がいいのか?
絵の具ってやっぱ何色もあった方がいいのか?できるだけ少なくしたい
と思う人がいるのですが、なるべく多く持ってた方がいいですね。
「赤 青 黄色 白」
があれば十分なんじゃ?これらの色を混ぜれば色んな色が作れるし、、と思ってる方がいるのですが、
アナログ絵の具は混ぜると鮮やかさがなくなります。
わかりやすく言うと色が汚くなるんですね。
厳密には「彩度」とか「明度」と言うのですが、
「色を混ぜて作った紫」と「原色の紫」では全然違うのです。比べればわかります。
色を塗る際は、原色を使ったり、色を混ぜて彩度を落として描いたりと、「彩度」と「明度」を意識しながら「思った様な色」を作って塗っていく必要があります。まぁ上級者向けの話ですが
色んな色を持っていた方が表現の幅は変わるので、色々種類を持ってた方がいいですよ。
あと、今回紹介した画材を全部使って1枚の絵を描いていいんですよね。
透明水彩絵の具で描くときは透明水彩絵の具しか使ってはいけない
ということはないのです。
この絵はアクリルとコピックを使っていますし、
基本アクリル、アウトラインや細かい陰影にコピック使用
こっちの絵なんかは紹介していないパステルという画材を使っていますが、水彩絵の具と色鉛筆なんかも使っています。
わけわからんかもしれませんが、下地にアクリル絵の具を使っています。
今回紹介した画材はコピック以外は基本的に「水を使う」画材なので、混ぜて使ってもいいです。
(絵の具自体を混ぜるという意味ではない、やってもいいけどオススメしないです)
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