イラストレーター 黒木養(やすし)のブログです

プロの似顔絵画家の僕が使うアナログ画材と種類(イラストを描く時のメイキングも動画で公開)

    
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プロの似顔絵画家の僕が使うアナログ画材と種類(イラストを描く時のメイキン...

 

変わった画材 パステル 水彩色鉛筆

上の僕の絵でパステルタッチというものがあるのですが、

その絵を描く時に使う画材を紹介します。

 

ふんわりとした色合いになるのが特徴

パステルという粉っぽい絵の具を使っているので、

あとでフェキサチーフという定着剤が必要になります。

フィキサチーフってどこで売ってるの?代用品と使う意味について

 

・パステル

さっきの絵の色塗りの際、このパステルを使っています。

ソフトパステルといって柔らかめのパステル絵の具です。

指や筆、ティッシュなどで擦って使います。

 

・色鉛筆

 

パステルタッチの絵を描く時によく使います。

色鉛筆でも透明水彩色鉛筆をよく使います。

水で溶ける色鉛筆です。

 

下地材 ジェッソ モデリングペースト

初心者にはハードルが高いですが、絵に質感を出したい時や、絵の具が乗らない素材に絵を描くときに、「下地材」というものを使います。さっきの可愛い感じの絵も下地材を使い、独特の風合いを出しています。

下地材の代表格の「ジェッソ」やモデリングペーストとかメデュウムと呼ばれる「リキテックスナチュラルサンド」というものに、アクリル絵の具を混ぜて色を出して作っています。

しかも最初に「ナチュラルサンド」と「ジェッソ」を混ぜ、赤い風合いでザラザラ感強目の下地を塗り、さらに黄色風味にした「ジェッソ」を塗っています。めんど臭くてややこしいことしてます。

なんでこんなめんど臭いとするかというと、「下地材」を使うことによって普通の紙では出せない表現ができるのと、塗るだけで一気に絵に高級感が生まれるからです。

あと、下地材を塗るときは、僕はペインティングナイフを使っています。

 

アップで撮影したもの、ザラザラした質感です。

 

仕上げ、最後の一工夫に使う画材

・ホワイト修正液

ハイライトなどの強い白い色が使いたい時に使います。

漫画で使うやつですね。

修正液を修正するのがめんどいので最後に慎重に使っていきます。

 

以上が主な使用画材になります。

他にも結構使うのですが

ポスターカラーやらなんやら

結構試しに買って見たけど使わない画材も沢山w

5000円ぐらいしたカラーインクなんかも引き出しに眠っていますw

 

メイキング

似顔絵を描いている時の流れです。動画はイベントで描いている時のものになります。

10分から15分ぐらいで描いています

通販ではもっと時間がかかるので(まず、下書きにめっちゃ時間がかかる)

このようにはいかないのですが、だいたいこのような流れで似顔絵を描いていきます。

 

1 主線を引く

色紙に鉛筆で下書きをまずします。

【アナログ画材で描く似顔絵イラスト講座①】色紙に鉛筆を使う下書きの描き方。

コピックで線を引きますね。

E49番を使っています。

ちょっと茶色いのが特徴です。

黒でもいいのですが、黒だとちょっと線が重たくなる感じとか、

色を塗った時に滲まないはずなのに滲んだりするのでこれを使っています。

これを使っている画家さんは多いです。

【アナログ画材を使った似顔絵イラストの描き方講座②】コピックでペン入れ

 

2 主な色ぬりは水彩絵の具

学校で使うものと同じぺんてる水彩絵の具です。

色紙は水分をかなり吸うので、安い絵の具を使わないと採算が合わないので使っています。

学校では毎回絵の具は洗えと教わりますが、勿体無いので頻繁には洗いません。

そもそも水彩絵の具はその名の通り水溶性なので、固まっても水で溶けば使えますし

その方が使いやすいです。

それに洗わなくてもパレットを痛めるということがありません。

なんで学校では洗うように教わるのかが謎です。

埃がたまるので、たまに表面を洗ったりはします。

 

絵の具は同じ系統の絵の具で並べておきます。

赤の横はオレンジという具合

ペンてるの水彩絵の具だと発色が悪かったり、

色紙が絵の具の顔料も吸うので、乾くとはっきりした色になりにくくなります。

なのではっきりした色が欲しい時は不透明水彩やポスターカラーを使ったりします。

 

一番画面を占める肌色から塗っていき

陰影をつけ

髪の毛を塗っていきます。

髪の毛もわざと白を残しハイライトをつけたりします。

あまりこの小技好きじゃないのですが

 

色を塗ったあと、主線が絵の具で薄くなっちゃうので、

はっきりされたいところをもう一度コピックで描いていきます。

色鉛筆でもやったりしますね。

 

3 仕上げ

最後に背景を描き(時間がないので現場では超簡単なのを描く)

ホワイトなどでハイライトを入れます。目をキラキラさせたい時などによく使います。

 

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